Apfelstrudel

道の途上

高潔さについて

「問い自身を、例えば閉ざされた部屋のように、あるいは非常に未知な言語で書かれた書物のように、愛されることを。」

(リルケ『若き詩人への手紙』)

 

求めるのは真なる知識それ自体である。想像力に基づく知識でも、自己顕示欲のために利用する知識でもない。諸々の軽薄な知識から離れ、思考し、真理を求めること。

 

論証が妥当でないということは、それだけ真理から遠ざかっているということを意味する。妥当な論証はそれ自体善く、かつ美しい。思考を厳密にし、その帰結を他者に対して説得的に提示できるようにすること。また、他者の考えと、その考えに対する自分の理解の枠組みの両方を理解するよう努めること。

 

書物の中であれ、日常生活の中であれ、真理は隠れることを好む。ある目的によって人生全体を秩序づけることで、現実の経験からこぼれ落ちてしまう事柄がある。機を見極め、逃さないこと。

 

上記の事柄をつねに心に留めておきながら、行動すること。回り続ける独楽のように、軸を保ちながら、動き続けること。手を止めないこと。足を止めないこと。