Apfelstrudel

道の途上

Narcolepsy Driver

明日からはまた切り替えて、新たな日々が始まり、新たな生へと変容するかのように生きよう、と決心した夜の、翌朝午前5時。夜明け前を歌うceroの音楽を流しながら、布団から出て、洗面を済ませ、着替えてコートを羽織る。顔のマッサージと香水も忘れない。

 


リビングの暖房を点けたら、徒歩2分の距離のコンビニへコーヒーを買いに行く。夜明け前の真冬の寒さは、目を覚ますのには少し刺激が強い。家に戻り、手帳に記した格率を音読したら、活動開始。朝の部は得意のラテン語と英語を復習してヴォルテージを上げる。

 


新たな生に目覚めるための儀式も、何度も反復していれば習慣となり、さらに新たな生へと変容させる追い風となる。惰性な反復とならぬよう、イヤホンから流れるシティポップが、寝ぼける私を鼓舞する。Narcolepsy Driver、目覚めよ、目覚めよ。