Apfelstrudel

道の途上

2018-01-01から1年間の記事一覧

Narcolepsy Driver

明日からはまた切り替えて、新たな日々が始まり、新たな生へと変容するかのように生きよう、と決心した夜の、翌朝午前5時。夜明け前を歌うceroの音楽を流しながら、布団から出て、洗面を済ませ、着替えてコートを羽織る。顔のマッサージと香水も忘れない。 …

2018.08.08

生涯のうち一箱に留めておくつもりであったタバコを、もう一箱買った。大学内のキャンパス内で喫煙するという経験をしてみたかったからである。所属大学のキャンパス内の喫煙所が今年の夏休み限りで全面撤廃されると聞き、消失する場所ないし経験に対するあ…

2018.05.10 1日目

昨夜は深夜2時ごろまで起きて、スピノザ『エチカ』第1部定理11備考を読んでいた。《quod cito fit, cito perit.》「早く生ずるものは早く滅びる」という格言の引用は唐突なように思われる。いや、言い回しの表層部に囚われずに、備考全体の主張は何であるの…

2018.04.20 駅前

午前中は死んだように過ごす。普段午前中は自分の研究に費やすようにしていたが、今日は寝坊。自分が無能だと知っているならとっとと研究を諦めろ。人に迷惑をかけてきたということを知っているならとっとと人生をやめろ。自分死ね。このことで頭がいっぱい…

2018.02.24

稽古&バイト&買い物。今日はゆっくり起き上がる間もなかった。鏡を見たら目の開き具合が左右で均等でない。なんだか疲れてしまった。 目の前のことをこなすのに精一杯なときは、決まって少し心を閉じたくなる。部屋の明かりを薄暗くして、ベッドに倒れこんで…

「おこのみで」

相手にとっても私にとっても心地の良いこと。こればかり考えている。あなたが愛しているなら私も愛する。私が愛したいのはあなたが私を愛しているからであり、あなたが私に愛されたいからである。あなたがもし私を嫌いなら、少し寂しいけれどあなたから離れ…

2018.02.23 ひとつの愛

1万字程度のレポートを書いた。いくらか論証を抜かしてしまったが、限られた時間で妥協はしなかった。これが今の私の実力である。ここはひとつ、長文を書いたという事実によって達成感を得ておく。 いつもお世話になっている、大切な人へ向けて書いた。その…

高潔さについて

「問い自身を、例えば閉ざされた部屋のように、あるいは非常に未知な言語で書かれた書物のように、愛されることを。」 (リルケ『若き詩人への手紙』) 求めるのは真なる知識それ自体である。想像力に基づく知識でも、自己顕示欲のために利用する知識でもない…